200627_日本の家は冬をもって旨とすべし
日本の家は冬向きにつくって、夏の対策を取り入れるべき。
『新発田の大工工務店が手刻みでつくる暖かい家』
熊谷建設の専務 熊谷佑人です。
「日本の家は夏をもって旨とすべし」という
吉田兼好の言葉が有名ですが、かつての日本の家は
夏の厳しい暑さをいかにしのぐか という点に重きを置き、
夏向きな家をヨシとしてつくられてきました。
しかしながら
ご存知のとおり、日本の四季でもっとも長いのは冬です。
暖房が必要な期間は4~5ヶ月程度になります。
それに対して、夏はというと2~3か月程度。
これだけを考えても冬向きにつくるのが理にかなっているように思えます。
では、冬向きにつくるとはどういうことか?
最初に考えるべきは断熱です。
断熱性能を高めることで、外の気温の影響を受けにくくなり、
暖房が効きやすくなります。
暖房が効きやすいということは同時に光熱費も抑えられるということです。
「えっ、でも断熱を良くしたら夏暑いんでしょ?」
と、思われる方もいるかもしれません。
実際にハウスメーカの営業さんは
「新発田で断熱性能はほどほどが良いですよ!」
なんて誤った情報を平気で伝えてきます。実話です。
今一度おさらい。
断熱性能を高めることで、外気の影響を受けにくくなります。
つまり、夏の強烈な暑さの影響を受けにくくなります。
すると、冷房が効きやすくなり光熱費も安くなります。
ただし、窓周りの日射対策を忘れないこと!
すだれや、外付けブラインド、グリーンカーテンなどで
部屋に入る日射を制限しましょう。
断熱性能を高めることで、冬も夏も快適に過ごしやすくなります。
つづく。