200619_日本の家は夏をもって旨とすべし、とはいえ。
夏を旨としてもエアコン無しで快適にするのは難しい
本日は 夏とエアコン のお話し。
日本には四季という言葉がある通り、
夏は亜熱帯気候になり、冬はヨーロッパのような寒冷な気候となります。
そんな日本において、暖房も冷房も一台でできるエアコンはとても
理想的な空調機器といえると思います。
「日本の家は夏をもって旨とすべし」という
吉田兼好の言葉が有名ですが、かつての日本の家は
夏の厳しい暑さをいかにしのぐか という点に重きを置き、
より夏向きな家をヨシとしてつくられてきました。
そのため、今でも夏はエアコン無しで過ごす、と考える方が少なくありません。
「エアコンは電気代がもったいない! 窓をあげれば涼しくなる!」と。
とはいえ、昨今の異常的な気温上昇は見逃せません。
外の風が家の中を効率よく抜けるようにすれば夏もすずしい、と
かつては言われておりましたが、35℃~40℃の外気がそのまま
家の中に入ってくることを考えれば快適であろうはずがありません。
現実に、エアコンが部屋に設置してあるにも関わらず、使用を控え
熱中症に陥るという方も毎年のようにいらっしゃいます。
エアコンは不快なモノ、贅沢なモノ、と頭ごなしに否定するのではなく、
エアコンを使用しても不快にならないような工夫を考えるべきではないでしょうか。
つづく。