200612_体感温度で快適さを測る
体感温度で快適さを測る
快適さ とは「周囲の環境」と「個別の調整」の組み合わせで決まります。
「周囲の環境」=室温、湿度、放射、気流
「個別の調整」=着衣量、活動量
これらのバランスが良いことで人は 快適 と感じることができます。
ただ、快適さには個人差がかなり大きいので、一概に
この気温、この湿度ならは、どんな人でも快適と言い切ることは難しいです。
そんな中、比較的わかりやすい『体感温度』という指標があります。
『体感温度』とは快適性を点数つけるための一種のモノサシです。
体感温度≒(周囲の壁の平均温度+室温)÷2 で表せます。
いきなり、数式が出てきましたが、、、
要は、人が体感的に感じる温度は、壁の表面温度と室温を足して、2で割る値に近くなる
ということです。
例えば、
①断熱性能の低い部屋 室温20℃ 壁表面温度10℃では
(20℃+10℃)÷2=15℃ となります。
室温が20℃にも関わらず体感温度が10℃なので、快適な環境とは言えません。
しっかり暖房しているのに、なぜか寒く感じるのは壁の断熱性がひくく、
壁が冷えていることが原因かもしれません。
②断熱性能の高い部屋 室温20℃ 壁表面温度18℃では
(20℃+18℃)÷2=19℃ となります。
室温と壁表面温度の差が小さく、快適な環境と言えます。
高い断熱性をもった壁が、外からの熱の影響を受けにくくしているからです。
快適さを測るモノサシとして、体感温度を是非活用ください。