191227_実録寒いアパート

『新発田の大工工務店が手刻みでつくる暖かい家』

熊谷建設の専務熊谷佑人です。

 

二ノックスを見るたびに気象の異常を感じます。

とにかく雪がない。

いつオープンできるのでしょう。

 

さて、

写真を整理していたたら、今年の2月まで暮らしていたアパートの写真がでてきました。

それがなかなかショッキングなので公開しようと思います。

※もちろん当社施工ではありません。

無茶苦茶に寒かった風呂。

なんでだろうと点検口を覗いてみました。

壁断熱断熱材が見えてきました。

袋入りのグラスウール断熱材が出てきました。

モノ自体は悪いものではありませんが、施工(工事)の仕方がマズいです。

本来であれば間柱(壁の下地となる木材)の正面にフィルムを留めつけるのですが、

写真では間柱の側に留めていることがわかります。

これでは室内の湿気が壁の中に入ってしまい、壁内部を腐らせる原因になります。

見上げてみると・・・

ココが一番の衝撃。

なんと、天井断熱材がありません( ;∀;)

どうりで風呂が寒いわけです。

ほぼ露天風呂状態になっていました。

屋根断熱でもなく、桁上断熱でもないので明らかに施工ミスです。

壁の方を見てみると・・・

気流止めがありませんでした( ;∀;)

これでは、暖かい空気も壁のなかを伝い、屋根へ抜けて行ってしまいます。

これも施工ミスです。

本来であれば間柱の間に乾燥木材でフタをして、暖気が上に抜けないようにします。

 

 

それほど古いアパートではないのですが、

寒い原因がいくつも見つかりました。

「最近の新築はどこで建てても暖かいんでしょ?」と言われることもありますが、

このアパートを見る限り、新築ならば暖かいとは言えないことがわかります。

 

このような寒く短命な住宅を減らしていきたいなぁと思います。

 

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